「コハダ」と「コノシロ」


「コノシロ」は、成長するにつれて名前の変わる出世魚です。
- 小さいもの:シンコ
- 中くらい:コハダ
- 大きいもの:コノシロ
と呼び名が変わりますが、どれもニシン目ニシン科に分類される「コノシロ」という魚です。
「出世魚」といいつつも、成長するにつれて出世しないという面白い特徴があります。というのは、小さい方が価値が高く、大きくなるにつれて価値が下がるからです。
本来の名前は「コノシロ」なのですが、一般的には「コハダ」の名称でよばれることが多いです。
その理由は以下であるといわれています。
・「コノシロを食う」→「この城を食う」 「コノシロを焼く」→「この城を焼く」と、武士にとって縁起の悪い言葉が連想された
・「コノシロ」をさばくときに腹から包丁を入れるのが「切腹」を連想させて、江戸幕府は武士が「コノシロ」を食べることを禁止した
・庶民にとっては手に入りやすくて美味しい魚だったので「コノシロ」を「コハダ」と呼んで食べていた
「コノシロ」の名前にもいくつかの由来があります。
・大量にとれるので、飯の代わりにする魚「飯代魚」で「コノシロ」となった
・「子の代」「娘の代」と書かれて、子供や女性の代わりとされた
出世魚であり出世魚でなく、名前の由来には色々な意味が込められいて、禁止されてでも食べたかった「コノシロ」はこの春が旬のお魚です。
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