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鯛の口の中の釣り針

釣った鯛の口の中に釣り針が入っていると縁起が良いと言われます。

口の中に釣り針が入っているということは、その鯛は以前に釣り上げられそうになったが、逃げ切ったということです。前の釣り人からは逃げられた鯛を釣り上げたというこで、鯛としてはついてないですが、釣り上げた人はついていますね。
もしかすると、その釣り針は「山の幸彦」の無くしたものかもしれません。

昔、天照の末裔に「山の幸彦」と「海の幸彦」という兄弟がいました。
山の幸彦は狩りが得意で、海の幸彦は釣りが得意でした。
あるとき、2人は自身の仕事に飽きて、それぞれの仕事を変えてみようという話になり、お互いの大事な道具を交換して、山の幸彦は海へ釣りに、海の幸彦は山へ狩へと出かけていきました。
しかし山の幸彦は、海の幸彦から借りた釣り針をうっかり無くしてしまいました。
山の幸彦は釣り針千本を作って海の幸彦へ渡して謝りましたが、許してもらえず、困り果てた 山の幸彦 は塩椎神の所へ相談に行きました。

塩椎神 が周りの魚に聞いてみたところ、一匹の鯛が喉に違和感を感じるというので、喉を探してみると無くした釣り針が見つかりました。

鯛の口の中に釣り針入っていると縁起が良いといわれるのは、このあたりの話に由来します。

釣りで鯛を釣った際には、阿吽へお持ちいただければ美味しく調理いたします。
みなさまのご来店を心よりお待ちしております。


割烹 阿吽(あうん)[店舗情報]
落ち着いた完全個室で心がよろこぶ本格的な会席料理。御祝い・法事・接待に。
東京都府中市宮町2-22-18
042-306-5003